【実践ガイド】低予算でホームページを作る方法|小規模事業者が10万円以下で始める集客術

最近、僕のところに「ホームページを作りたいけど、予算が限られている」という相談がありました。特に小規模事業者の方からは「10万円以下でホームページを作れるの?」という質問を受けることがたまにあります。

結論から言うと、低予算でもホームページを作ることは十分可能です。むしろ今は、初期費用を抑えながらも集客につながるWebサイトを構築できる選択肢が豊富にある時代です。

この記事では、限られた予算でホームページを作る具体的な方法から、実際に成果を出すためのポイントまで、僕の17年間のWeb制作・マーケティング経験を基に解説していきます。特に小規模事業者やフリーランスの方に役立つ内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

低予算でホームページを作る3つの方法

まずは、予算を抑えてホームページを作る主な方法を3つご紹介します。それぞれのメリット・デメリットを踏まえて、自分に合った方法を選んでみてください。

1. テンプレートを活用したWordPress構築

WordPressは世界中で最も使われているCMS(コンテンツ管理システム)です。無料で使えるテンプレート(テーマ)も豊富にあり、低コストでプロフェッショナルな見栄えのサイトを作れます。

WordPressを使ったホームページ制作の費用内訳は以下のようになります:

  • レンタルサーバー:年間15,000円程度
  • ドメイン取得:年間3,000円程度
  • テーマ(デザインテンプレート):20,000円程度
  • プラグイン(機能拡張):基本無料(有料のものもあり)

つまり、自分で作業する場合、初期費用2万円〜3万円程度、年間維持費は18,000円程度でホームページを持つことができるんですね。ただし、WordPressはある程度の学習コストがかかるため、ITリテラシーがある程度ないと難しい面もあります。そして、コストを抑えられる分、相当数の作業時間が発生します。

2. ホームページ作成サービスの利用

Wix、Jimdo、Ameba Ownd、Strikinglyなどのホームページ作成サービスは、専門知識がなくても直感的な操作でサイトを作れるのが大きな魅力です。

これらのサービスの費用相場:

  • 無料プラン:広告表示あり、機能制限あり
  • 有料プラン:月額1,000円〜3,000円程度
  • 独自ドメイン利用:別途ドメイン取得費用(年間1,000円〜3,000円)

ホームページ作成サービスはデザインテンプレートを選んで、テキストや画像を入れ替えるだけで簡単にサイトができるのが魅力です。ただし、カスタマイズ性はWordPressに比べると限定的です。がっつり集客したい場合には向かないです。

低予算でのホームページ作成方法の比較表

3. 低価格プランのWeb制作会社に依頼

近年は、小規模事業者向けに特化した低価格プランを提供するWeb制作会社も増えています。例えば、テンプレートベースのデザインを活用した制作サービスなら、10万円以下でプロにホームページを作ってもらうことも可能です。

低価格プランのWeb制作会社の費用相場:

  • テンプレートベース:5万円〜10万円程度
  • 維持費:月額10,000円〜15,000円程度

プロに依頼するメリットは、自分で作るよりも短時間で質の高いサイトができる点です。また、SEO対策や集客のアドバイスも受けられる場合が多いですね。例えば、大阪府茨木市の17プロジェクトでは、シンプルプランとして98,000円からホームページ制作を提供しています。(※年会費別)

低予算でも集客できるホームページを作るポイント

ただ安く作るだけでは意味がありません。重要なのは低予算でも「集客できる」ホームページを作ることです。以下のポイントを押さえておきましょう。

1. ターゲットを明確にする

「誰に何を伝えたいのか」を明確にすることは、低予算でホームページを作る際に特に重要です。ターゲットが曖昧だと、デザインも内容も中途半端になり、結果的に誰にも響かないサイトになってしまいます。

例えば、地域密着の整骨院なら「近隣の30〜50代の腰痛に悩む会社員」というように、できるだけ具体的にターゲットを設定しましょう。ターゲットが明確になれば、どんな情報を掲載すべきかも自ずと見えてきます。

2. 必要最低限のページ構成に絞る

低予算でホームページを作る場合、ページ数は必要最低限に抑えるのがコツです。多くの小規模事業者なら、以下の5ページ程度で十分でしょう:

  • トップページ(サービス概要、強み)
  • サービス・商品紹介ページ
  • 会社・店舗案内ページ
  • よくある質問ページ
  • お問い合わせページ

ページ数を絞ることで制作コストを抑えられるだけでなく、訪問者にとっても情報が整理されて見やすいサイトになります。

3. モバイルファーストで設計する

現在、Webサイトへのアクセスの約7割はスマートフォンからと言われています。そのため、PCよりもスマホでの見え方を優先して設計することが重要です。

特に以下の点に注意しましょう:

  • 文字サイズは読みやすく(最低でも14px以上)
  • ボタンやリンクは指でタップしやすいサイズに
  • 画像は適切にリサイズして表示速度を最適化
  • メニューはシンプルで分かりやすく

WordPressのテーマやホームページ作成サービスなら、ほとんどがレスポンシブデザイン(画面サイズに応じて最適化される設計)に対応しています。17プロジェクトのようなWeb制作会社でも、すべてのプランでレスポンシブ(スマホ対応)を標準装備としているところが多いですね。

4. SEO対策の基本を押さえる

せっかくホームページを作っても、検索エンジンで上位表示されなければ意味がありません。低予算でも以下の基本的なSEO対策は必ず行いましょう:

  • ターゲットキーワードを設定して、タイトルやH1タグに含める
  • メタディスクリプション(検索結果の説明文)を各ページに設定
  • 見出しタグ(H1、H2、H3など)を適切に使用して文章を構造化
  • 画像には代替テキスト(alt属性)を設定
  • ページの表示速度を最適化

WordPress利用なら「All in One SEO」や「Yoast SEO」などの無料プラグインを活用すると、専門知識がなくても基本的なSEO設定が行えます。

低予算ホームページ制作の具体的なステップ

ここからは、実際に低予算でホームページを作る手順を解説します。例としてWordPressを使った方法を紹介しますが、他の方法でも基本的な流れは同じです。

1. 準備段階:必要な情報を整理する

まずは、ホームページに掲載する情報を整理しましょう。以下のものを準備しておくと、制作がスムーズに進みます:

  • 会社・店舗の基本情報(名称、住所、電話番号、営業時間など)
  • 提供するサービス・商品の詳細情報
  • 自社の強み・特徴
  • ロゴや商品・サービスの写真
  • お客様の声や実績(あれば)

これらの情報をテキストファイルにまとめておくと、実際の制作段階でスムーズに進められます。特に写真は、スマホで撮ったものでも構いませんが、明るく鮮明なものを用意しましょう。

2. ドメインとサーバーの準備

ホームページを公開するには、ドメイン(URLの「〇〇.com」の部分)とサーバー(ホームページのデータを保存する場所)が必要です。

ドメイン取得は、お名前.comやムームードメインなどの国内サービス、または海外のNamecheapなどで行えます。サーバーは、エックスサーバーやConoHa WINGなど、WordPressに対応した国内レンタルサーバーがおすすめです。

費用を抑えるなら、サーバーとドメインがセットになったプランを選ぶと良いでしょう。初期費用と年間維持費を合わせて1万円〜2万円程度に収まるプランも多いです。

3. WordPressのインストールとテーマ選び

多くのレンタルサーバーでは、管理画面からワンクリックでWordPressをインストールできます。インストール後は、テーマ(デザインテンプレート)を選びます。

無料テーマなら「Cocoon」「Lightning」「SWELL」などが人気で機能も充実しています。有料テーマなら「SWELL」「THE THOR」「AFFINGER」などが使いやすいですね。有料テーマは1万円〜2万円程度しますが、デザイン性や機能性が高く、カスタマイズも容易なので、長い目で見ると費用対効果は高いです。

ワードプレスでのホームページ制作画面

4. コンテンツの作成と入力

テーマを選んだら、準備しておいた情報を基にコンテンツを作成します。特にトップページは訪問者の第一印象を決める重要なページなので、以下の要素を意識して作りましょう:

  • 何のサイトか一目で分かるヘッダー部分
  • 提供価値を明確に伝えるキャッチコピー
  • サービス・商品の概要(特徴や強み)
  • 信頼性を高める要素(実績、お客様の声など)
  • 明確な行動喚起(お問い合わせへの誘導など)

文章は簡潔で分かりやすいものを心がけ、適切な見出しタグ(H2、H3など)を使って構造化しましょう。また、画像は圧縮して表示速度を最適化することも忘れないでください。

5. 必須機能の設定

基本的なページができたら、以下の機能を設定しましょう:

  • 問い合わせフォーム(Contact Form 7などのプラグインを活用)
  • プライバシーポリシーページの作成
  • Google Analytics(アクセス解析)の設定
  • Google Search Console(検索パフォーマンス分析)の設定
  • モバイル表示の確認と調整

特に問い合わせフォームは集客の要となるので、必要な項目を過不足なく設定し、送信後の自動返信メールも設定しておきましょう。

6. 公開前の最終チェック

サイトを公開する前に、以下の点を必ずチェックしましょう:

  • スペルミスや誤字脱字がないか
  • リンク切れや404エラーがないか
  • 各デバイス(PC、スマホ、タブレット)での表示
  • 問い合わせフォームが正常に機能するか
  • ページの表示速度は適切か

特にスマホでの表示確認は重要です。実際のスマホで操作してみて、ストレスなく閲覧・操作できるか確認しましょう。

低予算ホームページの運用・改善ポイント

ホームページは作って終わりではありません。公開後の運用・改善が集客につながる重要な要素です。低予算でも効果的な運用方法を紹介します。

1. 定期的なコンテンツ更新

検索エンジンは定期的に更新されるサイトを評価する傾向があります。ブログ機能を活用して、お知らせや役立つ情報を定期的に発信しましょう。

更新頻度は週1回が理想ですが、難しければ月1〜2回でも構いません。大切なのは継続することです。17プロジェクトのようなWeb制作会社のスタンダードプランやプレミアムプランにはブログ機能が含まれていることが多いので、活用するとよいでしょう。

2. アクセス解析を活用した改善

Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを設置して、訪問者の行動を分析しましょう。特に以下の点に注目します:

  • どのページが最も閲覧されているか
  • どのページで離脱率が高いか
  • 訪問者はどのような経路で来ているか
  • 滞在時間はどれくらいか

これらのデータを基に、人気コンテンツを増やしたり、離脱率の高いページを改善したりすることで、少しずつサイトの質を高められます。

3. 口コミやSNSとの連携

低予算でホームページの集客効果を高めるなら、SNSとの連携も効果的です。FacebookやInstagram、Xなどのアカウントをホームページに連携させ、相互に訪問者を送客する仕組みを作りましょう。

また、GoogleマイビジネスやHotpepperなどの口コミサイトにも登録し、ホームページとリンクさせることで、信頼性向上と集客アップにつながります。

低予算ホームページ制作でよくある失敗と対策

最後に、低予算でホームページを作る際によくある失敗とその対策を紹介します。

1. デザイン重視で機能性を軽視する

予算が限られている場合、見た目の華やかさよりも「使いやすさ」を優先すべきです。派手なアニメーションや複雑なデザインよりも、情報が整理されていて、目的のコンテンツにすぐにたどり着ける設計の方が重要です。

対策としては、シンプルで使いやすいテンプレートを選び、ユーザーが求める情報にスムーズにアクセスできる導線設計を心がけましょう。

2. 更新性を考慮しない設計

自分で更新できないサイトは、長期的に見ると費用がかさみます。テキストの修正や画像の差し替えなど、基本的な更新は自分でできるように設計しておくことが重要です。

WordPressなどのCMSを使うか、更新マニュアルを制作会社に用意してもらうとよいでしょう。17プロジェクトのプレミアムプランには更新マニュアル(動画)が付いているので、自分で更新する際に役立ちます。

3. SEO対策を後回しにする

「まずはサイトを作って、SEO対策は後で」という考え方は危険です。SEO対策はサイト設計の段階から考慮すべきもので、後からの修正は手間がかかります。

最初からキーワード戦略を立て、タイトルタグやメタディスクリプション、URL構造などを適切に設定しましょう。WordPressなら、前述のSEOプラグインを活用するのがおすすめです。

4. 問い合わせへの導線が弱い

ホームページの最終目的は、多くの場合「問い合わせ」や「申し込み」です。しかし、問い合わせボタンが目立たなかったり、フォームへの道筋が複雑だったりすると、せっかくの訪問者を取りこぼしてしまいます。

対策としては、各ページに明確な行動喚起(Call To Action)ボタンを設置し、問い合わせまでの導線をシンプルにすることが重要です。

まとめ:低予算でも効果的なホームページ制作は可能

この記事では、10万円以下でホームページを作る方法と、集客につなげるためのポイントを解説してきました。要点をまとめると:

  • WordPressやホームページ作成サービスを活用すれば、数万円でホームページ制作が可能
  • 低価格プランのWeb制作会社に依頼する方法もある(10万円以下)
  • ターゲットを明確にし、必要最低限のページ構成に絞ることでコストを抑えられる
  • モバイルファーストの設計とSEO対策の基本を押さえることが重要
  • 公開後も定期的な更新とアクセス解析を活用した改善が集客につながる

予算が限られていても、目的とターゲットを明確にし、基本に忠実なホームページを作れば、十分に集客ツールとして機能します。ただし知識は必要です。

無理に華やかさを追求するよりも、訪問者が求める情報を分かりやすく提供することを心がけましょう。

「とはいえ、自分でやるのは不安…」という方は、17.プロジェクトのようなリーズナブルなプランを提供するWeb制作会社に相談してみるのもおすすめです。シンプルプランなら98,000円から制作可能で(年会費別)、プロの知見を活かした集客につながるWebサイト設計を提供しています。

ホームページは作って終わりではなく、運用が始まりです。小さく始めて、少しずつ改善していく姿勢が、低予算でも効果的なホームページ運用の鍵となるでしょう。

低予算でホームページを作りたい方は、まずは自社のターゲットと目的を明確にし、この記事で紹介した方法から自分に合ったアプローチを選んでみてください。きっと予算内で満足のいくホームページが作れるはずです。

より詳しい情報や具体的なご相談は、ホームページ制作のプロフェッショナルである17プロジェクトにお問い合わせいただくと、予算や目的に合わせた最適なプランをご提案いただけます。

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